10代だって関係ある!目の病気「緑内障」について

緑内障 闘病記録

突然ですが「緑内障(りょくないしょう)」って、聞いたことありますか?

おじいちゃんが緑内障って言ってた。

失明するって聞いたけど…

目が見えなくなってくるヤツでしょ?

なんか怖いよね😱

漠然と「緑内障こわい」という話を聞くことはあっても、その続きはご存じですか?

今回は、知らない方のために現在進行形で緑内障を患っている私が、自身の実体験をもとに「緑内障って何?」にお答えしようと思います。

この病気は、加齢だけが原因ではないんです!

事実、私は21〜22歳で緑内障と診断されました。

そんな私が、早期発見・早期治療で失明しない可能性が高くなることを知ってほしいと思い、記事を書いてみました。

ぜひ最後までお付き合いくださいm(_ _)m

  • この記事は一緑内障患者の体験談です。
  • この記事に書かれていることが、緑内障の全て・絶対ではありません。
  • 私は若年性、正常眼圧、開放隅角緑内障です。
  • 自分の症状を中心に書くので、他の種類の緑内障に関してはわかりません。

語弊を恐れず、簡単に言ってしまえば「視野が欠けていく病気」です。

さらに、今の医療では治すことができない病気で、一度欠けた視野は戻らない上に、徐々に進行していき、やがて欠損部分が視野全体に広がることで失明という事態になります。

しかも、初期〜中期はほとんど進行に気づかないというタチの悪さ…

そこで早期発見・早期治療が重要になってきます!

いや、結局治らないんでしょ?

なら早期も何もないんじゃない?

そう思われた方へ、大切な事実をお伝えします。

放っておいたら失明するけど、病気の進行速度を遅くすることはできるんです!

ここで質問!

例えば、あなたが今30歳で、比較的症状が軽い状態で緑内障だと診断されたと仮定します。

 A:どうせ失明するなら治療は無駄だと考え放置した結果、10年後に失明した。

 B:失明までの期間が延ばせるならと考え、適切な治療を続け、結果失明せずに生涯を終えた。

あなたなら、どちらを選びますか?

私はBを選んで、現在眼科に通っています。

Bを選んだ理由としては、1日でも長く見続けていたい物があるからです。

あなたにもありませんか?

我が子の成長した姿、パートナー、友人、愛車、雄大な自然…。もしかしたら「推しを愛でられないなんて死活問題だ!」という方もいらっしゃるかもしれません♪( ´▽`)

では実際、視野が欠けるって具体的にどういう状態なの?という疑問に、簡単に解説をさせてください。

まず、私たちの目には視神経ししんけいという、目で見た映像を脳に伝えてくれるがたくさんあります。

そして、その線が傷つくと脳に映像を運べなくなってしまうんです。脳に映像が運ばれなかったので「その部分だけ映像が欠けてしまう」これが、視野が欠けるということです。

視神経が傷つく原因は色々あって、代表的なものを5つ挙げてみました。

  • 眼圧の上昇:目の中の圧力が高くなることで、視神経が圧迫されてダメージを受けてしまいます。
  • 血流の低下:視神経に供給される血流が不足すると、酸素や栄養が届かなくなってしまい、ダメージを受けてしまいます。
  • 年齢:加齢に伴って視神経が弱くなりやすくなります。
  • 遺伝的要因:家族に緑内障の人がいると、リスクが高まります。
  • 目の外傷:目を強く打ったり、怪我をした場合、視神経に影響が出ることがあります。

一般的に緑内障といえば、目の中の水分(房水)の排出に問題が起きる病気とされています。

目の中には房水ぼうすいという水分が循環していて、目の形を保ったり、栄養を運んだりしてくれています。

通常は、目の中で作っては排出、作っては排出を繰り返してバランスを保っているんですが、私のような開放隅角緑内障かいほうぐうかくりょくないしょうは、この水分の排出口(隅角)が詰まってしまう状態です。

もう少し突っ込んで書くと、排出口自体は開いているけど(だから「開放」なんです)、その奥の部分が目詰まりを起こしていて、結果排出しにくくなっている状態です。

(逆に、隅角が閉じていたり、狭かったりすることで房水が流れにくい状態で起こる緑内障は閉塞宮角緑内障へいそくぐうかくりょくないしょうと呼ばれています。)

出ていくべき物が出ていきにくいので目の中の圧力(眼圧)が上がって、視神経を圧迫してしまった結果、視神経が傷ついて脳に映像を運べなくなってしまうんです。

このことがあって「緑内障は視野が欠けていく病気」といわれています。

ん?傷つくなら痛いんじゃない?

こっそり進行なんてありえないよ。

そうそう!

それに見えなくなっているなら、すぐ気づくはずだよ!

そう思われた方に知ってほしい事実があります…

それは、緑内障を発症した人の中で「目が痛いから眼科に行った」など、自覚症状があった人はあまりいないということです。

そんなことってある?!

って、当初疑ってしまいました。

この事実は、当時の担当医から言われた言葉なのですが、私自身が自覚症状がなかったので、もう信じるしかない…

一部、痛みや不快感を感じる方もいるようですが、ほとんど無自覚の人が大半なんです。

さらに視野が欠けても脳がカバーしてしまうので、さらに気づきにくいんです(T ^ T)

ところで、脳がカバーするってどういうことか、わかりますか?

右目と左目の映像を、脳が合成してるんです。

具体的には、右目の視野の一部が少し欠けても、左目の視野で右目と同じところが欠けていなければ、脳が左右の映像を合成して欠損部分を補って…

少しわかりにくいですよね?

説明が下手でごめんなさいm(_ _)m

イラストにしてみました!

こんな感じなんです。

私たちの脳はとっても優秀!ですが、優秀すぎるが故の欠点だったり…

これらが進行に気がつきにくい正体です。

視神経が傷つく原因として遺伝的要因を挙げました。

それは私が緑内障と診断されたのがまだ21〜22歳と若かったためです。

なので、担当医に直接聞いてみたところ、以下のような話をしていただきました。

担当医
担当医

遺伝に関しては「必ずどうこう」とは言えないんです。

でも、40代以降に発症するタイプとは違い、あなたのように若いうちに見つかるものは遺伝的な原因もあると考えられます。

おじいさんが緑内障ってことだけど、その子供であるあなたのお父さんは、緑内障なんですよね?お父さんにご兄弟は?

私

はい、父は緑内障で目薬を使っています。あと、姉が1人います。

担当医
担当医

お姉さんは緑内障?

私

いいえ。そんな話は聞いていません。

担当医
担当医

では、あなたにご兄弟は?

私

弟と妹がいます。でも、2人とも緑内障ではないですね。

担当医
担当医

そう!緑内障の遺伝子を持っていても、発症するかどうかはわからないんです。

そして、家族に緑内障の人がいなくても、緑内障になる人はいる。

ただ、全く持っていない家系と比べると、発症しやすい状況にあることは確かです。

ということでした。

はっきり「こう!」と言えない以上、ご家族に緑内障の方がいるなら「他の人よりなりやすいみたいだし、1回眼科行ってみよう」、いないなら「年1回の健康診断はちゃんと受けよう」こういう気持ち、大事です(*^▽^*)

最後まで読んでくださり、ありがとうございますm(_ _)m

改めて申し上げます。この記事はあくまで私の体験談です。私と同じ開放隅角緑内障であっても、医師からは違うことを言われたよ?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

また、私は眼科医でもありませんので、ここに書いたものが全て・絶対ではありません。

患者の私が担当医から話を聞き、本を読んで、自分なりにこの病気について理解しようとした結果、このような解釈に至ったものです。

今後は、緑内障に関して「今、こんな治療をしてるよ!」とか「なんで気付けたのか!」など、闘病記録シリーズとして書いていくつもりです。

緑内障で失明する人を少しでも減らしたい!

皆さんの中で、何かしらのキッカケになってくれれば嬉しいです(*^▽^*)

それでは、今回はこの辺で。ありがとうございましたm(_ _)m

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